アーカイブ | 12月 2020

初湯は屠蘇風呂で

初湯は屠蘇風呂。NHKの「行く年来る年」で永平寺の除夜の鐘が鳴るころ、お風呂を沸かし、この風情のある紫色の布袋を浮かべます。創業300年、直方市植木の東岡堂特製の漢方ブレンドの薬湯の素。毎年、知人からいただくもので、浴室に馥郁たる生薬の香りが広がります。肉桂、陳皮、センキュウ、フェンネル…。身体も浴室も暖まったところで、窓をちょっと開けると、真冬の冷気がスーッと流れ込み、とっぷり浸かった薬湯の温かさと、顔に当たる外気の冷たさが交流するこの瞬間が「あー、極楽、極楽」。至福は、こんなささやかな瞬間にあるのかもしれません。

浴室の窓ガラスは、通販サイトで窓ガラスシートを購入してDIYで。シックな色合いと植物系の総柄ですっかりお風呂がおしゃれに変身。2000円くらいのとてもコスパの良い製品ですがピタッと貼るのが大変で、夫と息子が2人がかりで窓を外して貼りました。

2020年は、COVID-19のパンデミックを目の当たりにするという衝撃的な年でした。100年前のスペイン風邪も2年目が酷かったと聞きます。2021年、どうなるのでしょうか。収束を祈りつつ、感染防止に最新の注意を払って過ごしたいと思います。皆さまも、どうぞご無事で良い年を過ごされますように。