庭の昆虫たち

はらぺこあおむしが、鉢植えのクチナシの葉を食べに来ました。
蝶の幼虫だと思って、大事なクチナシを食べさせたのですが、お尻に角があるのは蛾の幼虫だと知ってがっかり。蛾は苦手です。バリバリ食べて黒いフンを撒き散らし、食べ尽くすと、お礼も言わずどこかへ消えてしまいました。「厚かましくない?」と腹を立てた私ですが、これが蝶々なら許せると思うところが我ながら差別的です。蝶だろうと蛾だろうと、はらぺこなのがあおむしです。
家の前庭に網を張った立派なクモ。ジョロウグモに似ているけど、これはコガネグモ。
前後2対に肢を揃え、新体操のリボンのような太い糸を繰り出すところが、コガネグモの特徴らしいです。それにしても、顔が妖怪のようで怖い💦 網を壊さないように気をつけています。
小さなカナブンを捕らえると、あっという間に太い糸でグルグル巻きにし、身動きができない状態にしてから、ゆっくり、中身を吸い取ります。翌日、タイルの上に、カナブン形の殻がコロンと転がっていました。捕獲の動作は素早く正確で、見とれてしまいます。乱闘で破れたクモの巣をせっせと補修してきれいに元通りにします。このクモは派手な縞模様の服を着た大きなメスです。

糖尿病の治療が変わって、日に3種類の注射を打つようになってから、食欲が落ち体重も減り、ずーっと鬱々と過ごしていました。でも、庭の昆虫たちはしっかり食べて生きています。見ているだけで元気になります。

楽だった胃がん内視鏡治療

早期胃がんで、4月21日に内視鏡手術を受けた夫は、おかげさまで順調に回復しています。治療当日と翌日は絶食で点滴。その後は、お粥で様子を見て、今日は朝から常食です。痛みは無いようですし、お腹も空くようですし、内視鏡手術は心身への負担が最小限の治療です。3年前の前立腺がんは、手術ではなく放射線治療でした。夏の暑い盛りに30数回の放射線照射に通うのは結構大変だったと思います。今でも時々、頻尿や血尿などの後遺症もありますし。「お天気が良いので、病院の庭を散歩している」と、夫からのんびりした声で電話がありました。大変な治療をしている人が多い中で、申し訳ないほど楽な治療だったとのこと。

九州がんセンターの庭は手入れが良くて、この季節、花咲き乱れ、とても綺麗です。珍しい品種が植えられた桜並木は、例年、地域の方々に公開されるのですが、今春はコロナで中止。私たち患者団体(がん・バッテン・元気隊)も、毎年九州がんセンターでのお花見を楽しんで来たのですが、今年は、週に一度開催しているがんサロンもお花見も団体活動も、何もかも休止です。

夫の今回の罹患や入院治療を通して、患者団体の責任者としても、妻としても学ぶことがたくさんありました。患者さんの意思決定をサポートするのが大事だと日頃言っている割には、イヤイヤこうした方がいいよ、と自分の意見を押し付けています。医療者の質問に、本人を押しのけて私が答えようとします。助かることもあるけど、煩くて困ることも多い、自分のことは自分で決めたい。そう夫に言われてしまいました。前立腺がんの時も同じこと言われたのに…と学習しない自分に反省しきりです。

昨年の花壇

コロナ渦中のがん治療

ツレが胃がんで内視鏡手術

今年に入って、時々「胃が痛い」と胃薬を飲んでいた連れ合い。3月5日に内視鏡検査を受けたら潰瘍があるとのことで生検をしました。20日後、結果を聞きに行ったら、悪性腫瘍の細胞が見つかったとのこと。潰瘍とがんが併発しているので痛みが出て検査を受ける気になったのが良かったです。2年前に胃がん検診を受けた時には異常なしでした。早期がんと思われるので内視鏡手術ができるのではないかと、検査をしてくださった消化器内科医師は言います。

九州がんセンターに紹介状を書いて貰い、外来で詳しく検査をしました。治療を前提とした検査は、がん細胞の性質(顔つきの良し悪し)、拡がり具合〜浸潤、リンパ節や他臓器への転移があるかなど〜の他に、治療に耐え得る体力があるかの見極めも大事です。CT、MRI、エコー、血液検査、心肺機能、そして鎮静剤を使っての改めての内視鏡検査。

結果は、胃角部の、潰瘍を伴った1センチ強の中分化腺がん。内視鏡手術適応の早期がんです。リンパ節転移もなし。4月に77歳になった連れ合いは、3年前にやはりがんセンターで前立腺がんの放射線治療を受けていて、これが2度目のがん治療です。他にも、糖尿病やシェーグレン症候群といった難治性の慢性疾患も抱えているので、本人も家族も、負担の少ない内視鏡治療ができてありがたい!と、不幸中の幸いを喜びました。部屋が空いていたので4月20日に入院します。先延ばしにすると、折角の内視鏡手術が出来なくなる心配があります。がんですから進行します。

内視鏡専門医から、手術の説明をうけました。正式の術式名は「内視鏡的胃粘膜下層剥離術」(ESD)。粘膜下層にヒアルロン酸を注入しがんを持ち上げ、一括でえぐり取る、という方法です。技術的にはかなり難しい手術のようですが、術後の患者の回復は、腹腔鏡や開腹に早く、胃切除に比べるとその後の食生活にも影響が少なく、高齢患者と家族としては本当に助かります。感じの良いテキパキしたドクターで連れ合いは安心してお任せする気持ちです。

コロナ感染拡大を防ぐために、検査などの外来付き添いも家族は1名のみ。玄関に関所があり、体調の自己申請と検温。入院治療になれば病棟には患者だけしか入れません。1週間ほどの入院期間ですので、玄関までは息子が送り、退院まで1人で頑張って貰いましょう。がんセンターの病棟には、抗がん剤治療や術後の免疫低下した患者ばかりがいます。そこに外からウィルスを持ち込むと本当に壊滅的な事態になります。スタッフがひとりでも感染すると、その後、新規の患者受け入れは難しくなるでしょう。たとえ術中に問題が起こったとしても、私は行きません。電話で経過を教えて貰い、後は、医療者に任せます。ただ、それも早期がんの患者家族の余裕なのかもしれませんけど。

福岡県では、コロナ感染者が急増しています。皆さま、どうぞくれぐれもお大事に。戦後生まれですけど、戦時中の空襲警報下の生活はかくや、といった様相ですね。

第7回 日本一短い自分史

おせいさんへの感謝状 (秀作入選)

 築60年のわが家には、大工仕事が好きな夫が物置を改造して作った書庫がある。6畳ほどの書庫には、研究者だった私達の専門書よりも小説や随筆、画集の方が多い。本棚の一角は可愛らしい装丁の田辺聖子さんの著書が占めている。20代初めに「感傷旅行」を読んで以来の、私はおせいさんの大ファンなのである。これまでの71年の人生で、どれほどその著書に助けられてきたことだろう。

 33歳で甲状腺がんと糖尿病を発症し、ウツウツと過ごしていた時、「貸しホーム屋」(『おせいさんの落語』)という短編に大笑いして気分が変わった。貸しホーム屋から「家族」を借りることになった独身男。瀟洒な家と美人妻・賢い子の富裕家庭セットよりも、庶民的な妻に「ねえ、あんた」と呼ばれる雑駁なアパート暮らしの方が好みだ。やがてその平穏さにも飽きて、男が選んだのは「生活苦コース」だった。12人家族で、赤ん坊、病妻と寝たきりの年寄りの世話に追われ寝る時間もない。極道の義弟は彫りもんちらつかせて金を無心する。泥沼の人生苦。だが、この苦しみの中のじっくりした味わいが堪えられない。そうか、わが「病苦コース」も案外滋味豊かなのかも・・と思い返した次第だ。53歳で甲状腺がんが再発した。その時にぴったりのアフォリズムは「人生は神サンから借りたもの」(『楽老抄~ゆめのしずく』)であった。人の命終に当たりやって来るのは、阿弥陀如来ではなく、ガラの悪い神サン。借金取りのごとく「オーラオーラ、貸したもん返やさんかい」とすごむ。死について品良く思いめぐらしていた私は、妙に納得したのだった。夫との関係が危機に陥ったことも何度かあるが「求婚旅行」の昭子と平三夫婦のように、その都度やり直せて今がある。 

 田辺聖子さんは、私の人生の分岐点で、ものの分かった関西の叔母さんのように、説教抜きで、その場その時にいちばん必要な言葉を贈ってくれた。心から感謝している。(了)

伊丹市立図書館の田辺聖子さんの著書コーナー
兵庫県伊丹市に住んでおられた聖子さんは、この図書館の名誉館長でいらしたとのこと。
昨年(2019年)、91歳で逝去されました。

本人のひとり言  子供の頃から、ものを書いたり読んだりするのが大好きだった私ですが、ここ数年、本も読まず、文章の書き方も忘れてしまったような、心許ない思いで過ごしていました。筋トレならぬ筆トレのつもりで始めたのが、エッセイや短編小説の小さな賞に応募することでした。昨年1月から今年の3月までに、4篇のエッセイと2篇の短編小説に応募しました。小説はあえなく落選。ですが、エッセイは2篇が入選しました。(あと2篇はまだ発表なし)。そのひとつが伊丹市立図書館主催の「日本一短い自分史」(800 字)です。お題が「田辺聖子さんと私」でしたから書きたいことは山ほどあるのですが、原稿用紙2枚以内という短かさに悩みました。こうして読み返してみると、最初の段落が良くない。大事な字数を不要な説明に使っています。もっと何度も推敲すればよかったと後悔しきり。 応募数274篇。最優秀作は1篇。秀作の3篇のうちに入れていただいたことは、ありがたく嬉しいです。

コロナと精製水の関係

ご無沙汰している間に、日本のみならず世界中が「パンデミック」で、大変なことになりました。愛知や北海道の感染者数は増加していますが、ここ福岡では、3名の感染者が出たとの発表後、幸いにして増加したとの報道はありません。でも安全を期して、運営しているボランティア団体の活動を5月まで休止することにしました。高齢で糖尿病患者の私は、不要不急の外出を控え、家の中で片付け物や常備菜作りに精を出しています。

店頭からトイレットペーパーやティッシュペーパーが消え、わが家のテッシュ類も底をついて来た頃、そうだ!と思い出しました。テラスの下に、隠し持って?いたことを。床下からコンテナを引き出すと、中にテッシュが 12箱。トイレ紙が 12ロール。トイレ紙は洗面所の棚の奥にもゴロゴロありました。災害に備えて数年前に備蓄していたものでした。この際、使い切って新しい物と交換しておこう。

ところで、連れ合いは、寝ている間、いびきで時々呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」です。呼吸に合わせて、機械で鼻から空気を送り込むCPAP 治療をしています。これを始めてから随分体調が良くなりました。人工呼吸器みたいなCPAPの機械。病院を通してのリースですが、加湿するのに精製水が必要です。精密機器なので混じり物のある水道水やミネラルウォーターは機械を傷めます。日頃は、薬局で1本88円の精製水(以下の写真)を購入していたのですが、コロナ騒動を境に、薬局の棚から掻き消えてしまったのです。

何軒も尋ね回って、やっと理由がわかりました。無水エタノールを精製水で薄めて消毒液を作るためだそうです。ほら、お店の入り口などに置いてある手指の消毒液です。因みに、消毒用エタノールは希釈の必要はありません。コロナ騒動でエタノールとセットで精製水が売れてしまい、当分、入荷の予定はありません、とのことでした。精製水は普通の家庭では必要ないですもんね。

自宅で精製水を作れる機械があるとのことで、ネットで調べて購入しました。水道水を上から注いで、濾過して純水を作るという至って簡単な構造。価格は1万円ほどです。カートリッジ交換の必要があり、それが結構高いのですが、年間通せば半額近くはお得。うちのように、精製水が必需品の家庭には良いお買い物だと思います。加湿器を年中使う家庭にもお勧めです。探せば、世の中、何でもあるのですね。

🎍🐭🎍 謹賀新年

2ヵ 月に1度程度のブログ更新にもかかわらず、いつも変わらぬご愛顧を賜り、感謝いたします。今年はもう少し頻繁に記事を載せようと思っていますが、何しろ最近、筆が遅い。文章に自信がなくなって、僅か一文を書いたり消したり、迷うことが多いです。途中で事実関係が分からなくなって手帳や辞書を調べ、手持の語彙が減ったせいか適切な言葉が見つからず、ひとつの記事を書くのにえらく時間がかかります。結果、あーでもない、こーでもないといじり回すので、文章がチマチマして勢いがなくなります。どんなに鮮烈な体験をしても、グズグズしているうちに手の中で生ぬるく古くなってしまいます。

ということで、今年の抱負はその1「文章力を鍛える2020〜迷わず、体験や気持をすぐに表現しよう」。その2 「夜は 12時までに寝ること」。小学生みたいですが、眠っている間に、脳の機能も回復するそうです。文章力を鍛えるには良質な睡眠から。

老猫メロンのクリスマスディナー

クリスマスイブ。老猫メロンへのプレゼントは、「なでなで」。メロンはこれがたまらないのですよ。特に喜ぶのは、その場にいる家族みんなから撫でてもらうこと。もう、ニンマリ、ゴロゴロが止まりません。最近は、時々、排尿困難になったり、ちょこっと血尿が出たりします。どうやら、高齢猫に起こりやすい下部尿路結石のようです。年末年始の連休前に、病院に連れて行っておいた方が良さそうです。それで、メロンの現在の食事は、シニア猫の腎臓の健康維持を謳ったドライフード、下部尿路配慮の「ちゅーる」。20歳以上の超高齢猫用缶詰となっています。スーパーのペットフードコーナーにも、当たり前のようにこうした高齢猫や犬用の餌が並んでいることを見ると、世の中、高齢の犬や猫を飼っている人がいかに多いか分かります。

今、日本の子供の数は1600万人くらい。一方、ペット(コンパニオンアニマル)の数は、犬猫合わせて2000万頭弱です。ペットの方が子供より圧倒的に多い。これは由々しき事態です。絵に描いたような少子高齢化。30 代40代になっても子供たちは結婚もせず、子供も作らない。親たちは、子供が独立した後の寂しさを紛らわすために犬や猫を飼って寂しさを紛らわせようと考えていたのに、ペットも長生きし、高齢者が老犬猫の介護している。週刊誌によると、一番問題なのは、高齢親たちが危機感を持たず、老犬老猫と同様、大人になった子供を世話しつつ、楽しく同居していることだそうです。わが家のように…。でも、息子は、料理も上手だし、両親に優しく愚痴も聞いてくれるし、パソコンも直してくれるし、役に立ちますからね〜。引きこもりではなく、トラブルは起こさないし、毎日仕事に行きますし。結婚するしないは本人の意思なので、親が口出すことでもないし。猫は何もしないけれど、飼い主を幸せな気持ちにしてくれますもんね〜。というわけで、出るに出られぬぬるま湯状態ながら、そこそこ楽しい毎日です。皆さまもお元気で年の瀬をお過ごし下さい。

文章力を鍛える

12月になりました。11月は、ほぼ毎日、ボランティア関連の用事で出歩いていました。運営会議、助成金申請書の提出、講演会の準備、出張がんサロン…。朝から駆け回り、デパ地下で夕食の買い物を済ませると、外は早や日が暮れて、街にはクリスマスのイルミネーションが煌めき始めます。今年はことに、博多駅前広場が華やかです。

 今年1月のブログに書いたように、2019年の「年頭の誓い」は、衰えた文章力を鍛え直すために、1年間、筋トレならぬ「筆トレ」を続ける、というものでした。せっかくなら、懸賞小説やエッセイコンテストに応募して、入賞と賞金の獲得を目指す方が楽しいではありませんか?月刊誌「公募ガイド」を購入して、細切れの時間しかない私でも書けそうな、短いエッセイや短編小説にせっせと応募したのでした。公募のエッセイや小説には、たいてい課題があります。賞の主催者が地方自治体の場合だと、〇〇市を舞台にした青春小説とか、松尾芭蕉の奥の細道に因んだ紀行文とか、課題に合わせた文章を書かなければなりません。これが、すごく筆トレになるのですね。文献を調べたり、取材に行ったり、主催団体や審査員の顔ぶれを見て、傾向と対策を考えたりもします。いちばんワクワクするのはこの段階です。

東京都調布市が募集していた「深大寺を舞台にした短編恋愛小説賞」(原稿用紙10枚)と、40歳以上しか応募できない「銀華文学賞」(原稿用紙30 枚)に応募してみました。今年前半は看護学校の授業や試験の採点もある中、東京へ行って深大寺を取材しました。縁結びの御利益があるという雨の深大寺は、しっとりと風情のある佇まい。

深大寺蕎麦は美味しくて有名です。山菜天ぷら蕎麦を食べました。

結果、私には小説は無理、ということが分かりました。銀華文学賞は、2次選考通過の通知が来ましたが、そこまででした。深大寺短編恋愛小説に至っては、1次選考にも引っかからず、むー、残念でした。料理教室で知り合った、90歳と70歳のカップルのロマンチックな恋愛小説だったのにねー。

小説に比べると、エッセイやメッセージの類いは、書き慣れているためか、かなり楽に書けます。で、本年後半はエッセイ応募に方向転換。医療系エッセイが日頃のボランティア活動に重なるので、材料が揃っています。

検査技師協会?だったかな。「検査」をテーマにしたエッセイコンテスト。佳作に入選。懸賞金1万円。因みに、最優秀賞は賞金20万円。 12月下旬には、東海地方のある市のエッセイコンテストの発表があります。これ、自分ではかなりイケてると思うのですが、結果が出てみたら、どこにも引っかからなかったということはよくあるんですよね。銀座の宝石店主催で、お題が「宝石」のエッセイにも応募しています。もうひとつ、小豆島にある壺井栄の「24の瞳」岬文壇エッセイコンテストにも、一昨日、必死で書き上げて投函しました。発表は来年4月。

マイナーな賞ばかりですが、応募者は結構多く、それぞれ、数百人から数千人の競合相手がいるのです。応募資格は不問なので、プロもアマも一緒です。プロが賞を獲るという訳でもないのが、こうした公募の面白いところ。 12月も2つか3つ、応募しようと公募ガイド片手に構想中です。

干し柿を作る

久しぶりに穏やかな秋晴れの昼下がりです。散歩の途中、立ち寄った野菜屋で立派な渋柿を見つけました。連れ合いが「干し柿を作ろう」と言います。干し柿は美味しいのですが、何しろ甘過ぎて、みるみる血糖値が上昇します。でも、軒下にきれいに剥いた柿が吊るされた風景は大好き。連れ合いが制作責任者になってくれるというので、私は老猫メロンと一緒に、陽が西に傾く中、デッキで干し柿作りを見学しています。なかなか見事な仕上がり!

野菜屋さんによれば、吊るしたら3週間は手で触ってはいけないとのこと。雑菌がついて黒くなったりカビが生えたりするのだそうです。柔らかくするために途中で揉んだりするのは間違いなのだそうですよ。知らんかった。

ネットショップ で手に入る「呪いの藁人形セット」

ネットショップで何でも手に入る時代ですが、これは又、ビックリ商品。「藁人形セット」です。国産藁(!)で作った藁人形。呪いの五寸釘。それを打ち込むための小石。ケガをしないように軍手もついて、三千数百円。Amazonで販売されていました。原価に比べて、とんでもなく高いのに、買う人がいるのですかね。多分、若い女性が、ドロ沼の不倫関係に悩んでいる友人に、ジョークで贈ったりするものなのでしょう。

江戸時代に流行った恨み釘の儀式。丑三つ時に、女性がたった一人で白装束をまとい、頭には白鉢巻か、鼎を逆さに被り、櫛を口に咥えて神社の裏手に参るのだそうです。鬼気迫る出で立ちですよね。人に見られてはならず、話しかけられても返事をしてはならず、コッソリと闇に紛れてやって来て、御神木に藁人形を五寸釘で打ち付けるのだそうです。それを7夜。呪いの言葉を胸の裡で念じながら。姑に虐め抜かれている嫁とか、夫の別宅に赤ん坊がうまれた不妊の妻とか、怨みつらみを抱えながら、昼間は日常の顔をして生きている女たち。このまま死んだら、幽霊になるかもしれないというほどの深い怒りや妬みや悲しみの塊を抱えて八方塞がり。そこで、恨めしい相手を藁人形に見立て、病気やケガを負ってほしい部分に、五寸釘を打ち込むのだとか。京都の清水寺の隣の神社には、五寸釘の穴がたくさんある神木が祀られているとのことです。神木といえば老木です。痛ましい自然破壊はいけません。でも、江戸時代の身分差別や女性差別は、不満を口に出すと、家を追い出されたり、斬り捨てられたりする恐れがあります。夜陰に紛れて、相手の不幸を念じながら、コッソリ恨み釘を打ち付ける儀式。見ているのは神サマだけです。痛いのは御神木のみ。神仏ならば、許してくれるでしょう。その昔の、ウップン晴らしの卓越した方法だったと思います。

最近、私、朝起きると指が痛いのですが、誰か藁人形の先っぽに釘打ってない?

(上の写真は、ネットショップのものを借用しました)