アーカイブ | 3月 2022

春爛漫

青鷺が佇んでいた西南の杜河畔公園。桜の花の下で亀が2匹、仲良く甲羅干し中。
写真を撮ろうと近づくと慌てて逃げて行きました。それぞれ反対の方向に。
せっかくの楽しいひとときを邪魔してしまい、申し訳ないことでした。
1週間前にモカが避妊手術を受けました。摘出した小さな卵巣と子宮を見た時、とても申し訳ない気持ちになりました。でも、人間の都合に合わせて貰わないともっとかわいそうなことになります。一晩入院し、首にあの「エリザベスカラー」を付けて帰宅。大概の犬猫はこのカラーが大嫌い。先代猫のメロンや🐈‍⬛メグは、何度も手術をしてこのカラーのお世話になったのですが、鳴くやらもがくやらで大騒動になりました。が、モカは平気。恐るべき順応力です。狭い場所はバックで歩き、階段は頭を持ち上げてスイスイ登ります。3日目には2階建のケージの屋根に登頂し広い寝室を確保。カラーがあっても伸び伸びと眠れます。お腹の辺りが痛々しいですね。痛痒いのでしょうか。カラーの内側をザリザリ舐めるので代わりに掻いてあげると、ゴロゴロ喉を鳴らして気持良さげ。

術後2週間で抜糸予定。花は咲き誇り春爛漫ですが、亀さんや猫さんは我慢の季節です。飼い主は、週1回だけ、看護学校で医療倫理学を担当しているので、新学期の授業のネタになる記事を新聞やネットニュースで探しています。

恋猫モカの家出騒動

生後8ヵ月の雌猫モカ。窓の外ばかり眺めて、ソワソワと落ち着かない。最近、自分のトイレではないところでオシッコをするようになった。特に、飼い主の布団の上で大量のオシッコをされると大変困る。1週間で羽毛布団3枚、毛布4枚が犠牲になった。幸い晴天続きで毛布は家の洗濯機で洗えたが、羽毛布団は乾かしてコインランドリーに持ち込み、代金4000円かかった。動物を飼うと楽しいが、お金と手間がかかる。

モカのオシッコが放つフェロモンに誘われて、近所の雄猫たちが次々にわが家付近に集結。交渉権をめぐってバトルが繰り広げられる。けれど、モカの気持ちはもう決まっていて、よちよち歩きの頃からやって来てはベランダにマーキングをしていた大きなボス猫以外は振り向きもしない。どうやら、通りの向こうの別の町内に住んでいるらしい。鋭い目つき、堂々とした態度。人に媚びることも怖がることもない。歴戦の勇士らしく、耳や目に戦歴が残っている。おぼっちゃま風なイケメン猫はボスが登場するとさっと居なくなる。モカはもうのぼせ上がり外に出たがり大騒ぎになる。

神代より誰か教えて猫の恋 (子規)

細心の注意を払って外に出さないようにしていたのだが、数日前、うっかり少し閉め忘れた網戸の隙間をこじ開けて逃亡し、そのまま一晩帰って来なかった。塀の上にボスの姿が見えたので必死になって追いかけていったらしい。夜中まで家族で手分けして探し回ったが見つからなかった。

翌朝早く、開けておいた裏口から黙って戻って来た。特にケガもなく、むしろ上機嫌。餌をいつもの倍くらい食べ、水をたくさん飲んで、ケージに入ってずっと寝ていた。イヤ〜、年頃の娘が夜遊びすると、親は、じゃない、飼い主は心配しますね〜。

このままだと、2ヵ月後に、あのボス猫の子供が5〜6匹も生まれる。まずい。動物病院に連れて行き避妊手術の予約をした。動物のメスの本能としては子供を産みたいのだろうが、高齢の飼い主には育てる余力がない。気性の激しいモカだけでも持て余しているのに、これ以上の苦労は背負い込めない。

ということで、来週、モカは入院して手術の予定。一緒に、首の後ろにマイクロチップも埋め込んで貰うことにした。行方不明になった時に飼い主が分かるような情報の入ったチップ。読み取り機は動物病院、動物保護センターにあるとのこと。

りんりんと青鷺立てる水際かな

春めいた陽気が続き、青空と沈丁花の香りに誘われてあちこち散歩に出かけました。数日前は、お気に入りの散歩コース、西南杜の河畔公園で青鷺を見かけ、孤高の佇まいに見惚れました。1mほどもある端正な後ろ姿。嘴は薄紅色の婚姻色に染まり、成鳥の証である黒い冠羽が凛々しい。「りんりんと青鷺立てる水際かな」という句のような景色です。作者は大口元通さんという俳人。

(作品をお借りしました。ありがとうございます)  


こうして見ると、まるで山間の景勝地みたいですが、実はフェンスに囲まれたため池。
金網の隙間から撮影しました。森と大きな池が3つもあり、
住宅地にしては自然が豊かに残った場所なので、
鳥や亀や魚がたくさん棲んでいます。
西南杜の河畔公園は、元、西南学院の神学校と山の家があったところ。今は福岡市営の公園です。