「不安のままに生きる」森田療法セミナー

東京慈恵会医科大学の初代精神科教授・森田正馬が1919年に始めた森田療法。神経症患者のために考案された精神心理療法です。当時、世界的に評判になっていたのがフロイトの精神分析ですが、心の奥底の無意識の部分の分析とは対極をなす治療法。神経症患者のこまごまとしたしつこい訴えは打てあわず「不問に付して」、「とにかく入院して1週間、何もせずにひとりきりで部屋からも出ずにじ~っと絶対安静状態で寝ておきなさい」という奇妙な治療法です。絶対臥辱の1週間の後に、2か月ほどかけて、少しずつ社会復帰の活動を増やしていくものです。若い頃から心気症(病気ノイローゼ)だった私は、森田正馬の本を愛読していました。年に1~2度、うつ状態を伴った心気症状が起こるのを、何とかやり過ごしながらこの歳まで生きてきました。

ここ10年ぐらいは、よほど不安のひどいときは、迷わず精神科のドアを叩くようになり、薬も使いながらいろいろと病気のことや自分の生き方について精神科医師と話すようになりました。そんな私の、メンタルヘルスの主治医、黒木俊秀医師とふたりでこもごも語り合う森田療法のこと。現在、森田療法は職場や学校でも応用されており、国際的にも東洋的でユニークな精神療法として評価されています。外来でも可能です。心気症やパニック障害、対人恐怖など、生きづらい人生を生きている方へ贈る、「不安のままに生きる」というタイトルの、患者と主治医のコラボです。多分面白いと思います。ぜひどうぞ。

日時 2017年1月29日(日) 午後2時~4時半  * 満員につき終了しました!

会場 九州大学医学部百年講堂  資料代 500円 定員70名

講師 黒木俊秀(九州大学大学院教授。精神科医師・臨床心理士)

波多江伸子(作家・がん患者団体代表)

お申し込みはFAXかメールでお願いします。住所・氏名・年齢・所属 を記入の上、九州大学大学院医学研究院精神病態医学分野内 九州森田療法セミナー事務局まで。E-mail :kokoroseminar20@gmail.com    FAX 092-642-5644 締め切りはありませんが、できるだけお早目に申し込んでくださいね。すぐにいっぱいになりそうな小規模の会です。

「不安のままに生きる」講演会チラシ

 

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