モノ捨てる愉しみ

皆さま、いかがお過ごしですか?福岡はこのところ晴天続きです。新緑と明るい陽射しに誘われて、この連休、珍しく洗濯や片づけものに精を出しています。昨日は、自分の部屋の古い書類や雑誌、古着、押し入れの中の黄ばんだ布団カバーなど、リサイクルにも出せないような品々を、福岡市の一番大きな45ℓの袋に詰め込んで、ゴミ出し日に家の前に7個、ずらりと並べました。この爽快感はモノ捨てる愉しみです。

溜まりに溜まったものを捨てるときは、深く考えず、右から左にゴミ袋に入れるのがコツ、なんて言われますが、古いアルバムやノートなどは、やはり中身をしっかりチェックしなければ捨てられません。

本だなの下から「おかしなエピソード」というタイトルの古いノートが出てきました。30年以上も前の、ちょっとした笑える話を収録したノートです。当時、主婦業の傍ら、週に一度、或る大学で哲学の非常勤講師をしていたのですが、そこの学生の爆笑レポート。あまりにでき過ぎているので、本当に学生が書いたものなのか、もしかして私の創作なのか分かりませんけど。

『哲学の時間に、波多江伸子先生から<悔いのない人生を生きるとは?>という課題が出されました。家で夕食を済ませた後、テレビの漫才を見ながら笑っている父に訊ねました。「悔いのない人生って何だろうか?」父は驚いて、「は?何てや」と振り向きます。「良く生きるって何だろう」とボク。「どうしたお前。何か心配ごとでもあるとか?」と父。「オヤジ、死についてどう思う?」とさらに問いかけると、父は急に立ち上がり、「おーい、かあちゃーん。こいつ、ちょっと具合が悪いとやなかね。どうもおかしか」とオフクロを呼びに行きました。オフクロはエプロンで手を拭きながら台所から走って来て、「どげんしたとね?」と、ボクの額に冷たい手で触ります。「母ちゃんは、いつ死んでも悔いのない人生を送っとる?」と訊くと、「小遣いは十分やっとるし、弁当のおかずもちゃんとしたものを入れとるとに、おかしかね。どうしたんやろ」とオヤジと顔を見合わせ、ふたりして「ほんなこつ、おかしか・・」と心配していました。先生、こんなレポートですみません。ボクおよびボクの家族は、哲学的課題には向いていないようです』

こちらは、<モノ捨てる愉しみ>というよりも、捨てようとして片づけていると、思いがけず面白いものを発見する愉しみでしょうかね。

モノ捨てる愉しみ」への2件のフィードバック

  1. 昨日はどんたく途中の大雨で、パレードが中止になったとか。やはりジンクス通り、一度は雨に見舞われるどんたくです。

    昨日息子夫婦が来て、自分が子供の時の絵本は取ってあるかと聞いてきました。私は家族の中で一番物を捨てる人間です。息子もたいして期待してない様子でした。しかし、絵本は取ってあるのです。松谷みよ子の赤ちゃんシリーズ、ブルーナーのうさこちゃんシリーズ、エリック カールのはらぺこあおむしなど、ばばばあちゃんも全部あります。今月末に出産予定です。早く読んでやりたいです。

    • どんたくパレードは、そろそろ出発という時の豪雨で、ほんとに往生しました。
      息子さん夫妻に赤ちゃんが生まれるのですね。香川うどんもめでたくばあちゃんになりますか・・。私も、片づけものの最中に、西南文芸39~42号。おまけにRANという冊子も発見。香川うどんやその仲間たちの難解な詩が載っていました。あの頃は、難解でなければ文学ではないと、みんな思いこんでいましたね。息子さんの幼い頃の絵本同様、捨てる気にならずに取って置いた学生時代の思い出です。

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